2020-21年度 会長挨拶 平野 一隆

4度目の「会長」となります。会員数の少ないクラブだからこそ幾度も会長を務めさせていただく機会があるわけですが、これも悪いものではないようにも思います。

思い返しますと1度目は、まだ40代前半。先輩方も沢山おられる中、歴史と伝統あるクラブの重みを感じながら無我夢中でした。2度目は、「より良い会長でなければならない」という大きな責任を感じていました。そして3度目、幹事にも恵まれ、クラブ自体について、クラブの今後について、思いを巡らせる気持ちになりました。

さて今回、ロータリー歴26年、還暦も間近となった今の私のクラブへの想いは、「守りたい、維持したい」という気持ちの上に、「またかつてのような大原ロータリークラブらしいクラブ、活力あるクラブにしたい」という気持ちがあります。

そのためには、クラブの在り方・運営の方向性を見定め、親睦を基礎に自己研鑽を重ねていくクラブであることが肝要だと考えています。そのようなクラブであればこそ、地域に必要とされるロータリーと認識されるのだと信じています。このことは、この大原ロータリークラブの歴史の中で培われた私自身の「ロータリー観」よるものだと自覚しています。

今年度、このタイミングで会長を務めさせていただくのですから、先のことを念頭に、1年間の運営にあたりたいと思っています。それによって、会員の皆さん、特に若手会員皆さんに少しでも「良い影響」があり、「ロータリー観」構築の礎となりましたら幸いです。そして、より一層会員相互の信頼関係、クラブの親睦が図られ、そのことがクラブの活性化に繋がれば喜ばしいことです。

そうは申しましても、私一人の力でどうにかなるものではありません。浅野幹事の協力を得、会員の皆さんにこの想いが伝わるよう努力いたしますので、ご理解ご協力をお願いいたします。

“ロータリーの友”の横組みの冒頭に「ロータリーの誕生とその成長」が毎号掲載されています。今年度は、ぜひこの部分を何度も読み返してください。ポール・ハリスはどこかで言っています。「ロータリーを作ったのは・・・寂しかったから」と。実業人、専門職業人は孤独感をどこかに内包し、その寂しさといつも隣り合わせのような気がします。寂しさを共感し、共有しあえる職業倫理を重んじる実業人、専門職業人の集まりがロータリーであって欲しいものです。

1年間、「じっくり、じんわりロータリー」を一緒に楽しみましょう。

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